第６５回中大長距離記録会観戦記
　　　　　　2001年6月24（日）　〜中大グランド〜

今日の記録会は事前の情報をキャッチできず、当日の朝ようやく野村選手にＢＢＳで教えてもらったため、少々あわただしい感じで出かけました。母校中大へ出向くのは昨年の9月以来で、やはり懐かしさが込み上げてきます。最近は道路が整備されてきていて、世田谷のはずれの自宅から車で40分ほどで到着してしまいました。天気は曇り空でしたが、湿度が高いためか蒸し暑く、あまり条件的には良くなかったと思います。
グランドに到着したのは２：３０過ぎで、５０００ｍ第4組がスタートした直後でした。
第4組には6名の中大選手が走っていましたが、一般組の新人が多く、榊原君・三浦君・伊藤君の3名がようやく確認できた程度でした。
中大記録会は日体大記録会ほど一般にオープンにされていないうえ、プログラムもなく（多分）、記録も張り出されないため（多分）、残念ながら今日の正式記録はわかりません。
そこで今回は少し趣向を変えて、今日の記録会で目に付いたトピックスを報告することにします。

１．５０００ｍ最終組の池田君と池上君
最終組の出場選手は１３名と少なかったのですが、中大の２人以外で目に付いたのは、帝京の谷川選手と飛松選手くらいでした。まず、最近不調を伝えられていた池田君ですが、今日は復活の兆しを感じさせる積極的なレースを展開してくれました。直前のアップでも真剣な表情でＪＯＧを繰り返し、時折スピードをアップするなど調子の良さが随所に伺えました。レースでも序盤は６８秒平均のラップで先頭を引っ張り、後半集団から遅れたものの、２枚腰で池上君を抜き返すなど粘り強いところも見せてくれました。タイムは１４分２６秒前後で中大勢のトップタイムだったはずです。
池上君は先日の日体大に続く記録会出場を果たしてくれました。年初のレースでほとんどその姿を確認する事が出来なかったので心配されていましたが、これで完全復活でしょう。レースは序盤は３番手に余裕で付いていましたが、３０００ｍ過ぎから急に苦しくなり、トップから置いていかれてしまいましたが、今までのように”切れる”ことなく最後まで頑張ってくれました。タイムは１４分３４秒くらいだったと思います。いずれにせよ今年のポイントを握るこの２人が安定してきた事は、中大にとって本当に大きいですね！

２．藤原選手と野村選手
野村選手はＢＢＳで練習の一環として走ると書いていましたので、出場するとは思っていましたが、今日はもう一人のエース、藤原選手も出場しました。あまり記録会に出場しない藤原選手なので、ウオームアップで彼を見た時は少し驚いたものです。しかし２人ともあまり調子が良くないのか最終組の２つ前の組にエントリーしてきました。ところがレースでは積極的にトップを走り１４分４０秒くらいでゴールしました。タイム的にはあまり良くありませんが、終始チームメイトを引っ張る様子にエースの風格たっぷりといった感じでした。
まあ２人とも今日は調整だったのかなーと思っていると、何と次のレースにも２人揃って再び登場してきました。野村君は３０００ｍくらいで止めましたが、藤原君はまたまた１４分４０秒くらいで走りきりました。「やはりこの２人は力が違う」と確信したものです。近いうちにインカレの借りを返してくれるでしょう！

３．キャプテン富田選手
いままで全く音沙汰がなかった富田キャプテン。今日は試合にこそ出場しませんでしたが、花田選手と一緒に１時間以上入念にＪＯＧをしていました（花田選手も試合は欠場）。富田選手が復活すればチームの雰囲気も大きく変わる事が期待できるうえ、ロードや駅伝に勝負強さを発揮する貴重な戦力でもあるので、今日は元気な様子を見れて本当に嬉しかったです！

４．杉山選手
先日の日体大で復帰を果たした杉山選手が、今日も元気な姿をみせてくれました。タイムこそ１４分後半の平凡なものでしたが、この時期に継続して練習できているのは１年生の時以来ではないでしょうか。試合の後も、先述の富田君・花田君とともに入念なアップを続けていました！

５．家高選手と矢野選手と浅見選手
家高選手は１年のなかで、いま最も充実していますね。今日のレースでもほぼ自己ベストと同じようなタイムで走ってくれました。（１４分３４秒くらい）。レース内容も積極的で評価できるものだったと思います。
矢野選手は待望の自己ベストを達成し、初の１４分台（５３秒くらい）に突入しました。それにしても矢野選手のラスト１周のスピードにはびっくりしました。彼はスタミナさえつけば、相当やれるのではないでしょうか！
浅見選手は、実はわたしが最も期待している選手の１人です。一般組の中ではやや抜けた印象があります。最近のレースでも安定した力を発揮しており、もう少しスピードが身に付けばタイムを大幅に伸ばしてくれる気がします。今日のレースでもラスト１周までは先頭にいましたが、最後のスパート合戦で前述の矢野選手等に逆転されてしまいました。頑張れ！いけるぞ、浅見選手。

６．高橋選手
１年生の高橋憲昭選手が、はじめてその勇姿を見せてくれました。広島駅伝以来音沙汰がなかったので心配でしたが、レースでもきっちり１４分台で走りきり、実力の一端を示してくれました！

７．その他の出場選手
４年：小沢選手
３年：荒巻選手・森川選手・小池選手
２年：原田選手・小畑選手・畑辺選手・河合選手・伊東選手
１年：渡辺選手・門間選手・中野選手・菊島選手・花田選手・三浦選手・榊原選手・（櫻井選手）
期待の中野選手・門間選手・河合選手は前回の日体大と同様、１５分をぎりぎり切るくらいの成績だったと思います。１年生は少し疲れが溜まっているんでしょうか・・・。

８．主な欠場選手
村本選手・岡本選手・奥山選手・中込選手・斎藤選手は姿を見かけませんでした。来週の日体大に出場するのかもしれません。

８．全体の印象
いままで以上に中大勢にはチームとしての結束が感じられました。上級生、下級生を問わずレース中の選手に声援を送る姿が印象的でした。また、個々の選手の目つきも真剣そのもので、かなり危機感を募らせているのではないかと思います。これから夏合宿に向かい良い雰囲気が出来上がりつつあるように感じたのは、決して中大フリークの贔屓目ではないと思います。