第133回日体大長距離記録会観戦記
2001年7月1（日） 〜建志台グランド〜
朝から雲ひとつない晴天に恵まれましたが、長距離の記録会には過酷な条件と言える今日の日曜日。
案の定、１３：００現在のグランドの気温はなんと３８．５度、湿度３４％ということで、立っているだけでもフラフラするような真夏日になりました。こんなに暑いと記録会は中止なんじゃないかと心配するほどの猛暑です。
グランドに到着するとすでに男子５０００ｍ第７組のレースが行われていました。無事に行われていてホッとすると共に、選手のみなさんには同情したくなってしまいました。
いつものようにプログラムを購入し出場選手のチェックをすると、先週も記録会が行われたこともあり中大からの出場はわずかに５名で、全員が５０００ｍにエントリーしていました。中大勢の登場まで２時間以上もあるので、時間潰しに終了したレース結果でも確認しようと、記録を貼り出してある場所に行き何気なく見ていたら、１５００ｍ最終組の結果の中に「藤原正和」という見慣れた名前があってビックリ！！あわてて確認すると３分５２秒５という素晴らしいタイムで２位に５秒以上の差をつけて勝っていました。朝１０：００過ぎに行われたようです。ちなみに藤原選手のこの記録は何気に自己ベストだと思われます。
１５００ｍからハーフマラソンまでこなす選手といえば、卒業した永井選手や法政の徳本選手が思い起こされますが、藤原選手もスピード練習に余念なしといったところでしょうか。
藤原選手にはユニバーシアード優勝という金字塔をぜひ打ち立てて欲しいものです！
話を５０００ｍに戻します。中大勢が最初に登場するレースは第１２組でスタート時刻は１５時５０分。この時間でも気温は３５度以上ありました。１２組の主なエントリー選手は、中大の山口君・小沢君（山口君は久しぶりの登場です）。駒沢の近藤君、東海の横山君、それと１１組とダブルエントリーの関東学院の尾田君といったところです。ちなみに１１組までに１５分を切った選手は関東の尾田君ただ一人です。やはり猛暑の影響でここまでの記録は低調でした。
レースは最初の１０００ｍが２分５８秒、２０００ｍが５分５６秒で、なかなかのペースで推移しましたが、その後ガクンとペースが落ちて、３０００ｍで９分３秒。またしても１５分オーバーの展開になってしまいました。
中大の小沢君は２５００ｍですこしづつ遅れはじめ、山口君も４０００ｍくらいまでは先頭集団にいましたが、残りの１０００ｍで急激にペースダウン。最後は完全に足が止まってしまい５，６人にかわされてやっとという感じでゴールしました。小沢君は逆に後半粘りをみせて山口君のすぐ後ろでのゴールでした。
＜５０００ｍ１２組＞
山口勢一郎 ８位 １５分２４秒９
小沢健也 ９位 １５分３１秒７
１３組には前回の記録会で好走した奥山選手がエントリーしていましたが残念ながら欠場。奥山選手にはかなり期待していただけにホント残念です。次はぜひ頑張ってください！！
この組で目についた選手は、何と言っても神奈川の谷口選手です。昨年の秋以降ブレイクした選手ですが、かなり力をつけている印象を受けました。
結果はこの谷口選手が２位で１４分３９秒。３位には東海大の米田選手が入りました。駒沢の田中選手も１４分５４秒で７位でゴールしています。駒沢勢は及川選手、沖田選手が出場していましたが、２人とも調子が悪かったようで、１５分３０秒くらいかかっていました。
最終組にはやはり名のある選手が揃いました。中大勢からは池上選手・池田選手が先週の中大記録会に続いて出場。神奈川は飯島選手と成長著しい原田選手。法政はエース土井選手と早川選手。大東の村田選手に駒沢の高橋（桂）選手・北浦選手といった面々です。
最終組といえどもこの条件ではスローぺース必死かと思われましたが、いつものように池田選手が先頭に出て集団を引っ張ります。結構ペースが速いな！と思っていたら場内アナウンスを聞いてビックリ、なんと６５秒という超ハイペースです。次の周回も６６秒でクリアし、あまりのハイペースに集団は縦長状態で、６００ｍ過ぎから集団が二つに分裂してしまいました。池上選手は、これまたいつものように最後方からのスタートで、集団が割れてからは先頭グループにとりついてきました。
１０００ｍのラップは２分４５秒で、「おいおい大丈夫かいな」という感じです。さすがにこのペースでは苦しくなったか池田選手はほどなく３番手くらいまで下げました。
２０００ｍの通過は５分３８秒で、ここで先頭は関東の寺尾君、池田選手は５番手、すぐ後ろに池上君といった展開でした。
３０００ｍは８分３５秒でペースはここで落ち着きましたが、レース展開は波乱含み。トップは寺尾君から飯島君、そして原田君とめまぐるしく変わります。この段階で池上君は終始落ち着いた様子で３、４番手につけていましたが、池田君はやはり序盤ハイぺースがたたりずるずる後退してしまいました。
４０００ｍは１１分３０秒で先頭は原田君、２番手も神奈川の飯島君。３番手に池上君。ここから原田君が力強くロングスパートをかけ独走態勢になりました。池上君も先週以上の粘りで踏ん張っています。後退した池田君は、かなり遅れる事が心配されましたが、大東の村田君を抜き返すなど得意の２枚腰でぎりぎりの粘りを見せてくれました。
最後は結局このままの態勢でゴール。上位の結果は以下の通りです。
＜５０００ｍ１４組＞
１位 原田選手（神奈川） １４･１９･８
２位 飯島選手（神奈川） １４･３２･３
３位 脇本選手（自衛隊） １４･３５･５
４位 池上選手（中央大） １４･３７･８
５位 土井選手（法政大） １４･４４･４
６位 高道選手（八千代） １４･４５･６
７位 木寛選手（八千代） １４･４６･４
８位 早川選手（法政大） １４･４８･２
９位 青戸選手（日本大） １４･４９･６
１０位 池田選手（中央大） １４･４９･９
（以下、箱根出場の大学勢のみ掲載）
１２位 田嶋選手（平成大） １４･５６･８
１３位 寺尾選手（関東学） １４･５７･０
１４位 佐藤選手（法政大） １４･５７･８
１６位 村田選手（大東大） １４･５９･１
１７位 高橋選手（駒沢大） １５･０３･３
１９位 山口選手（大東大） １５･１１･９
２１位 北浦選手（駒沢大） １５･１３･３
今日の記録会は冒頭でも書いたように気温が３５度を越え、長距離の試合には全く不適な状態でした。そんな中で、春先から好調が続く神奈川大の勢いが相変わらず強く感じられました。
我が中大勢は、先週の記録会の直後ということもあり出場したのは５名と少々寂しいものでしたが、池田君の闘志溢れる走りや池上君の復調、そして山口君の復活と、明るいニュース揃いました。
野村選手の故障で夏に向けて厳しい状況が続きますが、いまこそ中大陸上部一丸となってチーム力を高めていって欲しいものです。
以上