第138回日体大長距離記録会観戦記
　　　　　　2002年4月14（日）　〜建志台グランド〜


＜男子10,000ｍ3組＞
スタート時刻は15時30分、蒸し暑さがやや残るなかでのレースになりました。スタートとともに果敢に先頭を奪ったのは法政の土井君。「何で女の子が先頭に！」と思ったら、長い髪の毛を後ろに束ねて走る土井君でした（笑）。この土井君が一度も先頭を譲ることなく、最後は2番手以下を大きく引き離して先頭でゴール。タイムは29分18秒ですが、その強さはタイム以上でまさに圧巻といった感じでした。
岡本君は序盤こそ中位に控えていましたが、3,000ｍ過ぎから前方に進出、5,000ｍは14分38秒で3番手通過。その後大東の村田君や早稲田の篠浦君などと接戦を演じながら6番手でゴール。
今回は調整レースということだったので、まずまずの結果ではないでしょうか。1月の故障からは完全に立ち直った様子を伺えて安心しました。
岡本君にはその素質を大きく開花させるためにも、怪我には充分気をつけて1年間頑張って欲しいものです！
原田君も岡本君同様、調整の色合いが濃いレースということでしたが、応援する側としては、ついつい結果を求めてしまいがちです。原田君はハーフマラソンこそ先日の京都ハーフで見事なタイムを叩き出しましたが、トラックの持ちタイムが実力とかけ離れたものなので、今日こそは29分台への突入を期待していましたが、またもや残念な結果に終わってしまいました。
レースでは序盤から中段に控え淡々と周回をこなしていましたが、3,000ｍ過ぎに土井君がペースを上げると集団から置いていかれてしまいました。しかしその後大きく遅れることなく、落ちてくる選手を拾っていく展開になりました。
今回はやや消化不良のレースになりましたが、次回はトラックでも強い原田君を見せてくれるでしょう！


＜男子5,000ｍ12組＞
最終組のスタートは17時30分ということもあって、記録を狙うには絶好のコンディションになりました。エントリーメンバーもエスビー揖斐君や日清神谷君といった強い社会人に加え、駒沢の太田君や松村君など好メンバーが揃いました。
さすがにこのクラスになると序盤からものすごいハイペースになり、ラップタイムは65−65−66−66−67−66・・・と、一向にスピードが衰えることなく推移していきました。
このレースで目に付いた選手は駒沢の松村君と日大の清水将也君ですね。特に松村君はこのハイペースのレースを終始余裕の表情でこなしており、やはり駒沢おそるべしといった印象を強く持ちました。同様に清水君も本当に実力を貯えてきましたね。いまや清水君が日大のエースと言えるかもしれません。
我らが池田君ですが、最初の周回こそ2番手につけましたが、その後10番手くらいまで下げてじっくり構えていました。レースが半分を過ぎる頃にエスビー勢が引っ張る先頭集団からは遅れましたが、第2集団で太田君や田中君と抜きつ抜かれつの展開になりました。池田君はラストスパートがあまり得意ではないので（ゴメン）、最後に太田君や田中君、法政の長嶺君に引き離されましたが、まずまずのタイムでゴールしました。
池田君は「中大四天王」の一角として今後更なる飛躍を期待する選手だけに、今回の結果で手放しで喜ぶ訳には参りませんが、レース前に真剣な表情で行っていたアップや、レース後にフォームを確かめるように黙々とダウンを行っている姿を見るにつれ、今年度の復活を確信せずにはいられませんでした。頑張れ！池田君！！


以上