『4区・7区篇』（12月13日～14日）

１２月１３日、１４日で箱根駅伝の４区と７区を往復して見ました。９月下旬に５区と６区を歩いた時の感覚とはだいぶ違い、街中の国道を走るという感じです。「４区のイメージ」小刻みなアップダウンを繰り返す難コースで５区の山登りを控えて準エースが登場する重要区間。「７区のイメージ」山下りが終わった後の、比較的走りやすい繋ぎ的？区間で８区と並んで新人等が登竜門としてよく起用される区間。私はこんなイメージを持って歩き始めました。［４区から見た感想］細かいアップダウンはあるが全体的にはほぼ平坦地。二宮町の川匂神社入口（約９，２Ｋｍ地点・テレビでの二宮定点）より押切橋まで約５００ｍの下りが目立つ程度です。走ったことがなく歩いただけの私が云うのは大変僭越ですが、比較的走りやすく、記録の出易い区間ではないでしょうか。勿論、箱根の山を控えた、戦略的にも重要区間ですので、エース級を投入するのは当然ですが、「心理的には難コースであっても、地理的には他の平地区間（私はまだ歩いたことはありませんが）と大きな差はないのでは」と思えました。裏返しの７区は、最後の1.5Ｋｍ程は４区にない上り坂もあり、その分きついかもしれません。従って７区に大砲を投入するのも一考です。４区（７区）を歩いてみて「湘南の香り」をつくづく感じました。「湘南発祥の地」の碑、鴫立庵、わらぶき庵、「この地点は海抜５，３ｍです」の看板、西湘バイパス、二宮の落着いた街並み、しお風、みかん、酒匂川、小田原の海産物屋さん、かまぼこ、「これから箱根の温泉へ・箱根登山鉄道」、早川の流れ。片道５時間の旅でしたが気がせいて、もっとゆっくり歩けたならば。。。。。２００５年１月２日、４区は池永君でしょうか？それとも上野君？２００５年１月３日、７区は田村君？宮本君？眞田君？それとも奥田君かな？選手の皆さんの幸運と、我々の大願成就を祈る気分です。

『3区・8区篇』（12月22日～23日）

１２月２２日、２３日で箱根駅伝の３区と８区を往復してみました。ここのところ雑誌等の特集で、コース紹介がされているので重複する点が多々あると思いますが、私が見たまま、感じたまま書いてみます。３区は事前にイメージした通り、戸塚中継所より最初少し上って、後は遊行寺坂まで下り、その後藤沢橋交差点より東海道本線の陸橋を越えるまでアップダウンがあり、その後は浜見山交差点（約１０Ｋｍ地点）までゆっくり下り、浜須賀交差点を右折して湘南海岸沿いの平坦地を約１０Ｋｍ走り平塚中継所に着くといったコースです。多分、１０区間の中で一番スピードランナー向きの走りやすい区間ではないでしょうか？とにかく景色がよい。浜須賀交差点の歩道橋の上から、道路の正面には富士山、海をのぞめば左に江ノ島、右にえぼし岩、２～３Ｋｍ先まで行けばサザンビーチ、その先が相模川にかかる湘南大橋、サーファーが楽しそうに浮かんでいました。まさに湘南の海に来たー！といった感じですかね。しかしランナーにとってはこの茅ヶ崎からが勝負です。風、日差し等いかにも気象条件の影響を受けやすい海岸線、ここから踏ん張れば、１０年以上破られていない区間賞が見えてくる。しかし、調子に乗りすぎてスピードを出しすぎていればここは苦しい苦しい平らな道、見透しもきき、追い込むランナーには勇気を与える場所です。前々回、池上君の後ろに駒大の佐藤君の影が見え隠れしだし、ドキドキしてきたことが思い出されます。ここは田村君？それとも宮本君？いや上野君かな？８区は、３区の反対ですが１４Ｋｍ過ぎからは随分違います。本当に当初想定していた以上にタフなコースであることを認識しました。約１２Ｋｍ地点の浜見山交差点まではほぼ平らで走りやすいような気がします。処がここから少しずつ上り勾配になり、１４Ｋｍ付近の東海道本線の陸橋より、南仲通り交差点、藤沢小学校歩道橋、藤沢橋交差点、有名な遊行寺坂、その上の神奈川スバルの看板があるとこまでのアップダウン（遊行寺坂からは上る一方）約２Ｋｍ少々は、まさに５区の１４Ｋｍ過ぎにある二つのピーク（芦ノ湯を挟んだガソリンスタンド手前５００Ｍから国道１号最高点まで）付近より感覚的にはきついような気がしました。その後もやや上り加減で戸塚中継所手前５００Ｍがやっと下りになるといった地形です。この区間は箱根初出場選手の登竜門的な区間ですが、「スピードがあり、上りが得意で、かなり骨っぽい、気の強い、我慢強い選手を起用する」のが常道であることがよくよく理解できました。かつて、榎木君、川波君が好走したことが思い出されます。（家高君も立派でした。）ここは我が中大では誰が走るのでしょう？奥田君？眞田君？．．．．なんとなく花田君が合っているような気がしますが？年の瀬の２日間の往復１０時間、いろいろ思いを廻らしましたが少しだけ達成感が湧いてきました。来年は１区、１０区さらに２区、９区もなめるようにきょろきょろしながら歩いて見たいと思います。余談ですが、８区を歩き終わり、一息入れてまたコースに戻って２区（９区）の方を見ると、なんと見渡す限り急な坂！あの藤原君が赤い襷を手に持って首を振りながら苦しそうに上ってくる光景が目に浮かび、年甲斐もなくちょっと「ジーン」と来てしまいました。とにかく凄い坂ですよ！後１週間あまり、選手の皆さんもぼちぼちピーキングを考える時期、くれぐれも体調には気をつけてください。頑張れ中大！